実践的デジタルマーケティング パート4:「SEOでターゲット顧客を惹きつける」
デジタルマーケティングpart4
SEOで顧客を惹きつける
顧客を惹きつける
「SEO」について知ろう
こんにちは。「実践的デジタルマーケティング」第4回へようこそ。 前回は、顧客の意思決定プロセスにおける各段階のペルソナを定義し、 それぞれのタッチポイント(接点)やチャネルごとの施策を考えました。 しかし、どんなに「何をすべきか」を理解していても、 「どうやって実行するか」を知らなければ意味がありません。 そこで今回は、数あるマーケティング手法の中から 特に重要な「SEO(検索エンジン最適化)」を取り上げ、 ターゲット顧客を最も効率的・効果的に惹きつける方法を学びます。
SEOとは何か:基本の考え方
検索順位を上げる
SEOとは “Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)” の略で、 Googleなどの検索結果における自社サイトの順位を上げる技術を意味します。 検索エンジンは、ウェブ上のすべてのページをキーワードごとにスコア化し、 その点数の高い順に表示します。 SEOの目的は、このスコアの仕組みを理解し、高得点を取れるサイトを作ることです。 Googleの検索アルゴリズムは約2週間ごとに更新され、 大きな変更があるたびにニュースやSNS(特にTwitter)で話題になります。 つまり、昨日の正解が今日には通用しないことも珍しくありません。 そのため、本質的な理論を理解していないと、 「うわさ」や「古い知識」に惑わされてしまいます。 この講義では、まずSEOを構成する基本要素の意味をしっかり押さえたうえで、 実際にどんな手順で最適化を行えばよいかを明確にしていきます。
SEOを理解するための基本用語
まずは用語から
SEOを設計するうえで最低限理解すべき語彙がいくつかあります。 まず「タグ(Tag)」です。 HTMLタグとは、ウェブページを構成するコードのことで、 title や h1, h2 などがあります。 タイトルタグはページのタイトル、H1は最初の大見出しを意味します。 次に「サイトキーワード(Site Keyword)」です。 これは、そのページで検索上位を狙いたい主なキーワードのことです。 サイトに10ページある場合、それぞれのページが異なるキーワードを持つべきです。 Googleは、1つのサイト内の各ページが独立したテーマを持つことを好むからです。 「サジェスト(Suggestion)」とは、Google検索で自動的に提案される関連語句です。 たとえば「東京」と入力すると、「東京タワー」「東京地図」などが自動表示されます。 「共起語(Co-occurring Word)」とは、 特定の単語と自然に一緒に思い浮かぶ言葉のことです。 たとえば「トヨタ」「ホンダ」「ベンツ」と聞けば、 「車」という単語を出さなくても頭に浮かびます。 このような関連性の高い語が共起語です。 「バックリンク(Backlink)」は、他のサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのこと。 一方で「アウトバウンドリンク(Outbound Link)」は、 自分のページから他の信頼できるサイトへリンクを貼ることです。 これらを正しく理解して使いこなすことが、 SEOの基礎的な構造を作る出発点になります。
SEOチェックリスト:15の基本項目
次に、ほとんどのSEO会社が共通して使用している
「15項目のSEOチェックリスト」を紹介します。
1.HTMLのHタグ内にキーワードまたはサジェスト語が含まれているか。
2.キーワードの共起語を調査し、可能な限り本文内に自然に使用しているか。
3.HTMLのタイトルタグにサイトキーワードが含まれているか。
4.ページ冒頭の文章にキーワード・共起語・サジェスト語があり、内容が分かりやすいか。
5.画像が適切な数含まれており、同じ画像を繰り返し使っていないか。
6.H1、H2、H3タグが正しく構造的に使われているか。
7.信頼できる外部サイトへのリンク(アウトバウンドリンク)があるか。
8.コンテンツがただのテキストではなく、リストや表なども含んでいるか。
9.自サイト内の他の関連ページへのリンクが適切に設定されているか。
10.ページの読み込み速度が遅くないか。
11.URLが「http」ではなく「https」で安全通信になっているか。
12.スマートフォンで正しく表示されるか(モバイル対応)。
13.コンテンツの文字数が十分か。英語なら1,500語以上、日本語なら3,500〜20,000文字が目安。
14.定期的に更新されているか。
15.他のサイトからのバックリンクが存在するか。
これらの項目を徹底しているSEO会社は、
多くの場合「成果を出せる会社」であるといえます。
記事制作代行業者なども、同様のマニュアルを基に記事を投稿しています。
ただし、これらのチェックリストの細部は常に変化します。
Googleが頻繁にアルゴリズムを更新しているため、
数ヶ月前の正解が現在では逆効果になることも珍しくありません。
だからこそ、表面的なテクニックではなく理論の理解が不可欠なのです。
あなたの“撮りたい”に、